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ヒメもつられて家を見上げるが、別に変わった様子はない。
「?」
「気のせいならいいんだが、この住宅街……さっきも通ってないか?」
「……え?」
ヒメは咄嗟に再び家を見上げる。
先程と同じ赤い屋根の家……しかし偶然という可能性もある。
「ま、まさかね……」
ヒメは信者達と共に走り出し住宅街を駆け抜ける。
そして、見たことあるような公園を突き抜ければ……
「しまった……」
またもや赤い屋根の家が一番手前にある住宅街。
同じ場所をぐるぐると回っているのだ。
どうみても分かる……何者かの属性に既にやられている。
「…………」
ヒメが無言で剣を具現化すると、信者達も武器を具現化し身構える。
「何処かにいるはず……」
ヒメは辺りを見渡し集中する。
「お、おい、あれ!」
信者の一人が何かを見つけ指を差す!
ヒメや他の信者達はその指先の方を向く……そこには……
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