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そして、煉とルイチーム。
「はぁ……はぁ……」
「…………」
走りっぱなしにも関わらずルイは息一つ切らしていない。
煉はそんなルイを見ながら、彼女がダークナイトの副リーダーだということを思い出す。
「はぁ……なんだかな……」
兄という立場で考えればルイを戦いに巻き込みたくはないし、出来ればついてきて欲しくはない。
しかし、今こうしてスムーズに進んでいるのもルイがセイバーナイトを秒単位であしらっているから。
正直言えばかなり頼もしい存在だ。
「お兄ちゃんはなるべく属性使わないで……私がやるから」
「それだとルイが疲れるじゃないか」
「私は大丈夫! お兄ちゃんと一緒ならね!」
今のルイの原動力は煉だという意味だろうか。
笑顔で話すルイを見て煉は少々困ったような表情になる。
「フィスタは支部の人達も集めたって言ってたけど、マイクぐらいの人達が集まってたらヤバいな」
「優先するのは施設の破壊だよお兄ちゃん。避けれる戦いは避ければいいだけ。こっちは人数で負けてるからベースシグレータに着く前にどれだけ無駄な戦闘を省くかで勝敗が決まる」
「……そうだね」
こっちはスムーズに進んでいるが、里奈や泰陽達、ヒメは大丈夫なのだろうか。
煉はそのことも気掛かりだ。
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