◆ベースシグレータ攻略戦!!◆

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煉はショックを感じたのと同時に怒りも湧いてきた。 恐らく、運良く生き延びた里奈達の家族をも口実に使い草部を手駒にしたのだろう。 そんなことを思いつきそうなのは、勿論フィスタしかいない。 「草部誤解だ。あれは僕達じゃない! 大体僕達がダークナイトの隊長と戦ってたのを草部も見てたろ!?」 「うるせーよ。そのダークナイトの隊長とお前らはちゃんと生きてるじゃねぇか。あれは演技だったのか、それとも単に仲間割れか……そんなことはどうでもいい。お前らがダークナイトじゃないという証拠は何一つねぇ。それにお前らが日本を巻き込んだのは明確だ。決まりだろ? 俺は絶対にお前らを許さねぇ。一人残らず叩きのめしてやるよ。鍛えた俺の力でなぁ!!」 草部はトンカチを振り上げる! 「属性具現……《樹》!!」 そして、草部がトンカチで地面を叩いた瞬間、無数の大木がコンクリートを突き破り生えてきた! ビルからも大木が生え、太い根っこが地面や信号機などにしっかりと巻きつき辺りは一瞬にして樹に包まれる! そう、もはやここは都会ではない。 ジャングルと呼ぶに相応しい光景が出来上がる! 「フィスタ……!」 煉は唇を噛みぶつけようのない怒りを必死に抑えていた。 フィスタは相当上手く草部を言いくるめたようだ。
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