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煉は部屋を見渡す。
沙助、里奈、菊、泰陽、晴也、ヒメ、ミカエル、そしてルイ。
皆が真剣な表情をしている。
「明日僕達でセイバーナイトもダークナイトも壊す。覚悟はできてるよね? 里奈、菊」
煉にそう聞かれた里奈は腕の筋を伸ばしながら頷く。
「あたしは大丈夫。もう迷わない」
「私もです」
里奈と菊の返答に頷いた煉は泰陽に視線を向ける。
「じゃあ、泰陽と晴也は?」
泰陽は両腕で余り盛り上がらない力こぶを作りながら満面の笑顔で答えた。
「任せてくれ、煉。俺は親友としてやるべきことをやってやるさ」
「あんた達の絆、確かに見せてもらったっス。あれを見せられて力を貸さないのは野暮ってもんスね」
次に煉はヒメに視線を向ける。
ヒメは胸に右手を当てていた。
「ダークがくれた力。余すことなく使うよ」
「そうですね。ダーク様もきっと喜びます」
ヒメの覚悟を垣間見た煉は次に隣にいるルイを見た。
「ルイはここに……」
「嫌だ……」
煉の言葉を遮りルイはそう強く言った。
そして煉の服の袖を掴む。
「一緒に……いるのが……家族……私も……戦う!」
ルイは煉の目をしっかりと見据えそう言った。
その目には絶対に退かないという意志が宿っているような気がした煉。
恐らく何を言っても無駄だろう。
ため息を吐きながらも煉は渋々頷いた。
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