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「覚悟しろよ、煉!」
草部の声が聞こえる。
草部の姿は無数の大木のおかげで見失ってしまった。
「草部、僕は君と戦いたくない!」
煉は刀を構えながらも必死に訴える。
その時だ!
上空から煉の目の前に草部が現れた!
木を伝って一気に接近してきたのだろう。
「俺は戦う気満々だ、ボケぇ!!」
トンカチを思いっきり振る草部!
煉は自分の横顔に迫るトンカチを左手の鞘で防ぐ!
直撃は免れたがトンカチの衝撃が煉の左腕に響き痛みを起こす!
「力を貸してくれ!」
草部はそう言いながら右足で地面を踏みつけた。
すると、煉の左右の地面から突起状の太い根っこが襲いかかる!
「く!」
煉は右の根っこを刀で斬り、左の根っこはしゃがんでかわす。
しかし、しゃがんだ煉の目の前には草部の右足が迫っていた!
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