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「これが草部の能力……草部の僕に対する憎悪なのか?」
煉達を倒す為に鍛えた力の結果が、この広大なる自然。
それを垣間見た煉はやはり悲しかった。
「よそ見してていいのか?」
「!?」
草部がまたもや煉に左手を向けている!
すると、背後から煉の腹部に木の枝が巻きついた!
「逃がさねーよ!!」
「うわ!?」
そのまま木の枝に引っ張られ煉はまたもや森林地帯に招かれる!
そして煉は木の枝に放り投げられ地面に叩きつけられた!
思いっきり背中を強打し、地面を転がる煉。
受け身も取れず仰向けに静止する。
「はぁ……はぁ……!?」
なんとか立ち上がろうとした煉は驚愕する!
両手が地面から生える木の根っこに絡まり身動きが取れなくなっていたからだ。
そして、煉の近くに着地する草部。
「ルイと宗教野郎共はお前を見失っているから助けにこねぇぜ? そんでお前を殺したら次はルイだ」
草部はトンカチを振り上げる。
煉は必死にもがき根っこから逃れようとするが、全く根っこは微動だにしない!
「…………」
「草部! 本当に誤解なんだ!」
「あばよ、煉」
そして、草部はトンカチを振り下ろす!
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