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窓があった壁に大穴が空いていて黒煙を上げる部屋。
その中には泰陽とセイン、信者達の姿があった。
「我の能力、光の屈折で我らの影が攻め込んだ内に本物が侵入する作戦……」
「大成功だな!」
泰陽は笑顔でガッツポーズを決める。
「しかし妙だ。他のチームがまだ来ていないぞ」
「煉達なら大丈夫だ! 絶対にすぐに来る!」
自信満々にそう言い切る泰陽。
そんな泰陽を見ているとセインも不安な気持ちが消え去る。
正しく太陽のように明るい奴だとセインは思わされた。
「さて、破壊すべき対象はどこにある?」
「地下だ!」
「地下!?」
驚くセイン。
泰陽もつられて驚いてしまう。
「な、なに、なんか俺おかしなこと言った?」
「地下なら何故こんな場所に突入させたのだ!? これは君の作戦だろう!? 地下を目指すなら一階のホテルの裏側に位置する部屋に突入すべきでは!?」
「…………いっけね」
「いっけね、ではなーーーーい!!!!」
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