3355人が本棚に入れています
本棚に追加
/541ページ
一方所長室。
マイクはヘッドホンを付けたままソファーに寝そべっている。
そして、フィスタは白衣を脱ぎ黒のスーツ姿へとなっている。
「ふむ……今回ばかりは私が直接潰してやろうではないか」
そうフィスタが意気込んでいた時、部屋のドアが荒々しく開かれる。
入ってきたのはセイバーナイトの男性。
「ホテル五階に芹隊隊長の弟とゴッドナイトのリーダー、及びその部下数名が……」
「いらん報告をするな。門白姉妹の準備が終わっているなら脅威ではない。戦力は地下とホテルの入り口に固めていればいい」
そう言われた男性はすぐに頭を下げる。
「し、失礼しました!」
「それより、斎藤 煉はどうした?」
「まだ、姿は見えてません。恐らく手間取っているのかと……」
「だろうな。きっと予想だにしなかった相手だからな。まぁいい、お前もさっさと特訓場に行け」
「は、はい!」
フィスタの威圧的な態度に恐怖した男性はすぐに部屋から出て行った。
「マイク、まだ我らの出番は無さそうだ」
余裕……
フィスタは敵が攻めてきたにも関わらず笑みを浮かべていて、マイクに限っては英語の歌詞を口ずさんでいる。
最初のコメントを投稿しよう!