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言ってしまった。
ヒメは剣の刃先を緋乃に向け、ダークの口調を真似してそう言ってしまった。
ダークならどうするかを考え過ぎて、ダークになりきってしまったのだ。
突然荒い口調になったヒメを見て、信者達は勿論、緋乃まで目を見開いて驚いていた。
「二重人格……なのですか?」
「こ、コホン、違います! とりあえず私の言ってることは図星……ですよね?」
顔を赤らめながらそう言ったヒメ。
すると、緋乃は幻だったかのように消えてヒメの前方に姿を現す。
「ご名答……と言いたいとこですが間違いが一つ。ボコられるのはあなた達だということ」
畳んだ扇子をヒメに向けそう言い放ってきた緋乃。
その時だ、信者の一人が槍を構え緋乃に突進していく!
「うおおおぉぉぉ!!」
「嫌ですわ、そんな大声を出しながら迫ってくるなんて……属性具現……《泡》」
緋乃はそう言うと扇子を広げそれを振るう!
すると扇子から巨大なシャボン玉が沢山作られ信者に放たれた!
「鬱陶しい!!」
槍でシャボン玉を薙ぎ払う信者の男性!
破裂したシャボン玉の飛沫が信者の目に入る!
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