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「うわ!」
「危ない!」
隙だらけの信者に緋乃は急接近し、畳んだ扇子を信者の右足にぴたりと付ける。
「《気泡火憐(キホウカレン)》」
「うぐわあああぁぁぁ!!」
右足の膝の関節を抑え悲鳴をあげる信者!
分からない!
緋乃が一体何をしたのか!
扇子から何かが放たれた訳でもなく扇子を当てただけで、男性が悲鳴をあげ地面をのた打ち回っている!
すぐに治療してあげたいが、今の緋乃は実体な筈!
「《聖なる鞭(セイクリッド・ロッド)》!!」
左手から光の鞭を放つヒメ。
実体である緋乃を捕まえれば幻など関係ない!
しかし、緋乃は扇子で光の鞭を容易く払いのけ再び扇子を振る!
「ふふ……」
無数のシャボン玉を生み出す緋乃。
「だったら……《闇の衝撃波(ダークネス・インパクト)》!!」
ヒメは剣を振り三日月型の黒い衝撃波を放つ!
それはシャボン玉を弾き緋乃に当たる……いやすり抜けてしまった!
シャボン玉で自分の身を隠しその間に《幻》を発動されてしまった!
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