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無数の針が容赦なく襲いかかる!
蒼い炎に触れた針は弾かれ、その他の針は地面や里奈の背後の建物に突き刺さっていく!
「っ!!」
しかし、無防備な両足に針が刺さってしまう!
右足のすねと左足の太ももに複数の針が刺さっているようだ。
貫通力は無いらしいが、爪楊枝程の大きさで鋼鉄製の針によるダメージはかなりの深手。
「こんな傷!」
里奈はすぐに蒼い炎で両足の治療を済ませる。
「属性が二つ?……へぇ、なかなかやるねぇ!!」
ジルは褒めながらも再び針を生やした鞭を里奈に向かって振り下ろした!
上から迫る鞭を里奈は蒼い炎を宿した左手で弾く!
鞭だけなら防げないが、針という属性に包まれた今の鞭なら防ぐことができた!
鞭を退けた里奈は走り出す!
「これなら!!」
里奈はジルに向かって朱ではなく蒼い炎を宿した右足を突き出した!
「フン、やってみなぁ!!」
腹部から針を生やすジル!
その針に里奈の右足が叩き込まれた!
蒼い炎の弾く力と針の突き出ようとする力が衝突する!
「いっ……けぇ!!」
「無駄無駄無駄ぁ!!」
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