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「けどよぉ、なんで明日じゃなけゃ駄目なんだ? もうちょっと様子を見てからでも……」
泰陽は一瞬窓に視線を移すと煉にそう聞いた。
セイバーナイトがうろついていて支部の主力が本部に集結したこの状況、もうちょっと様子を見て隙を探した方がいいのではないか?
そう泰陽は考えたのだろう。
「明日……リーダーが……計画を……実行する……それを……止めなきゃ……駄目」
泰陽の疑問にルイが答える。
しかし、泰陽は納得していないような表情を見せた。
「なら、先にダークナイトを潰してセイバーナイトは様子を見ようぜ? 流石にあれはキツくないか?」
「いや、ダークナイトと戦った後の疲弊した状態でこのセイバーナイトがうろついている状況は耐えられないよ。それにセイバーナイトとは戦わなくていい。なるべく戦闘は回避して施設を破壊したらそのままダークナイトを潰しに行く」
煉は潰しに行くと言った直後に握り拳を作る。
煉の覚悟の現れだ。
施設とは武器猫から魂を抽出してしまうクレイジー・マシーン及び、それに関連する機械のことだろう。
「じゃあ……考えなきゃいけないのはダークナイトとの戦いだよね」
里奈は険しい表情を浮かばせながらもそう言った。
残る三人の隊長達とリーダーとはきっと壮絶な戦いになるだろうと思ったからだ。
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