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本来なら、一つや二つの刀に嵐を溜めている間に、残りの刀で戦うなど、属性進化をスムーズに行うのが煉の考えた戦術。
イアスに言われた進化した後の機動力の低さを補う為にこのような卯化にしたのだが、草部が求めているのは煉の覚悟だ。
ならば全てを嵐と化し、その全てのリスクを背負ってこの戦いに臨む!
これが草部に対する回答だと煉は感じた!
「草部……これで満足なんだろ!!」
煉は身体全体を使って思いっきり刀を振る!
「《初陣・無限嵐刃(ウイジン・ムゲンランジン)》!!」
「うお!?」
煉の腕に鎌鼬による切り傷ができるのと同時に、前方に放たれたのは鎌鼬を纏った無数の竜巻!
かつてダークナイトの隊長であるナツメの卯化を圧倒した究極の攻撃力と範囲を併せ持つ、煉の必殺技!
それは縦横無尽に吹き荒れ木々を刈り取っていく!
その余りの威力に草部の驚きの声が聞こえたが、まだまだ煉の攻撃は終わっていない!
煉は持っていた刀が消えてしまった為、周囲に漂う刀を再び握り肩で担ぐ!
「《弐陣(ニジン)》!!」
右に90度方向転換し、連続で無限嵐刃を放った!
先程の竜巻と合わさり森林を吹き飛ばしていく!
しかし、まだ序の口だ!
切り傷の痛みに我慢しながらも煉はまたもや一本の刀を握り肩で担いだ!
「《参陣(サンジン)》!!」
方向転換をし三発目の無限の嵐を放つ!
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