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「まだフィスタやマイクもいるし、ダークナイトの隊長達だっているの!! お兄ちゃんが後先考えないだけで他の人にかかる負担は二倍、三倍になっちゃったんだよ!?」
ルイの怒りも尤もだ。
沙助の体力が回復するまでは煉は属性を使えない。
かと言って煉も卯化に体力を持っていかれた為、相当消耗している。
「とにかくお兄ちゃんはもう戦いを控えてなるべく回復に専念して! それまでは私が守るから」
任せろと言わんばかりに胸を叩くルイ。
その言葉に甘えることしかできない煉はごめんと謝った。
「沙助もごめん……」
「ゴホ、大丈夫だ……本当に危ない時は任せろ。鎌鼬程度なら後一つや二つは出せる」
「ありがとう」
煉は次に草部に視線を移す。
「草部、僕はもう行くよ。ありがとう、背中を押してくれて」
「ああ、気をつけろよ。俺も怪我は余りないから少し休んだら加勢しに行くよ。せめてもの詫びだ」
「うん、助かるよ。じゃあ、先に進もう」
煉の言葉に頷くルイと信者達。
煉チームも急いでベースシグレータへと向かうが、煉という戦力の要を失ってしまったのはかなり痛い。
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