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一方、ホテルの五階に突入した泰陽達は、まだ廊下で立ち往生していた。
この戦うには狭い廊下、たとえ少数のセイバーナイトでも十分壁となってしまう。
セインが一人で階段方面の敵と交戦し、信者達が後方の敵と交戦している。
泰陽はといえば……
「よし! 穴空いたぜ、セインさん!」
「よくやった!」
泰陽は廊下の床にプロミネンス・ブレードで穴を空けていたのだ!
戦闘をなるべく避け、目標へと向かうならこの策が一番!
「俺は先に行ってまた穴空けとくよ!」
まずは泰陽が穴に飛び込み下の階、四階へと着地する。
そして、少し横にずれて二丁拳銃を構えた。
「《プロミネンス・ブレード》!!」
拳銃から伸びる熱線を床に突き刺す泰陽!
そのまま人一人分通れそうな円を描くようにぐるりと回り熱線を操る。
「よし!」
熱線が円を作った瞬間、泰陽の重みにより床が突き抜け、次は三階へと着地した!
この調子で地下を目指すのがセインが咄嗟に考えた策!
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