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三階、二階へと降りるとそこには泰陽と消火器を持った信者の姿。
既に一階、エントランスホールへとの穴は空いていて火も消えている。
「こっからが本番だ」
泰陽がそう言うと皆は険しい表情で頷く。
ホテルの入り口にはセイバーナイトが沢山待ち構えていた。
今はエントランスホールが静かだが、降りれば気づかれるだろう。
「この静けさ……まだ他のチームは来ていないのか?」
「大丈夫だって言ってんだろ、セインさん。あいつらは必ず来る!」
揺るがぬ絆、絶対の信頼。
泰陽の表情からそれを読み取れたセインは微妙する。
「ふ、そうだな。ではそろそろ行くぞ」
セインの言葉に頷いた泰陽が真っ先に飛び降りる!
次に信者達、そして最後にセインが飛び降りエントランスホールへと着地……
「!?」
セインの視界が、二階から一階に変わった時不安が頭をよぎる。
エントランスホールで待ち構えていたのは、二人の瓜二つな少女。
泰陽と信者達も着地したばかりで、セインはまだ空中。
そんな中、少女の一人が不適な笑みを浮かべながら拳銃を天高くかざす。
そして……
「行ってらっしゃい……極寒の南極にね」
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