3355人が本棚に入れています
本棚に追加
「泰陽君!」
後ろから聞いたことのある声がし、泰陽は振り返る。
「あ、あんたは……マミレダさん!」
「アミルダです!」
そう、セイバーナイトを従えこの事態を起こしたのはアミルダだったのだ!
ここへ来るまでにセイバーナイトと戦っては説得し、ここまで仲間を増やしていたアミルダ。
「やはり、この騒動はあなた達だったんですね。けど、こんな少人数でベースシグレータに攻めるなんて……なにか策はあるんですか?」
「策はねぇ。とにかく戦闘は回避してここの施設を破壊したら、次にダークナイトの本拠地へ行って隊長達をぶっ潰す! それが俺達の目的だ! 」
「な……」
泰陽の言葉を聞いたアミルダは絶句した。
そして、わなわなと肩を震わし表情は怒りに満ちていく。
「あ、あなた達は馬鹿ですか!? そんなムチャクチャな突撃で全て思い通りに行くとでも!?」
「それでもやるしかねぇんだよ!! ダークナイトはまた計画を実行しようとしてるし、なによりこんな馬鹿げた戦いはもう終わりにしたいんだ!! 煉がそう決めたから、俺はあいつを信じて戦うだけだ」
「…………」
アミルダの怒声に怯まず泰陽はそう言い返す。
そして、何故か逆にアミルダが泰陽の気迫に押されてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!