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一方、煉チームはというと。
「分かった……泰陽頼んだよ!」
『ああ! 任せろ!』
電源ボタンを押し通話を終えた煉は携帯電話をポケットにしまう。
「お兄ちゃん、何かあったの?」
「作戦変更、泰陽がヘリを呼ぶからすぐに屋上に来てくれだって」
「基地は破壊しないの?」
「心強い味方がいるから心配すんな……だってさ」
泰陽が言うのだからそれ程の人物なのだろう。
とにかく、泰陽の指示に従い煉達は地下ではなく屋上へと向かうことになった。
煉は属性進化の反動で両腕が傷だらけ、苦い顔を浮かべ未だに戦える状態ではない。
「着くよ!」
ルイが意気込む。
前方の交差点を左に曲がればそこはセイバーナイトの拠点。
敵の戦力は未知数、そしてマイクとフィスタが必ず立ちふさがって来る筈。
「お兄ちゃんはなるべく戦わないでね!」
「全力で君を守る、回復に努めてくれ」
ルイとゴッドナイトの信者の人がそう言ってくれた。
申し訳ないという気持ちはあるが、今はとにかく回復に専念する。
その為にはこれ以上無駄な戦闘は回避しなければならない。
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