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「私が施設の破壊を引き受けます。この人数なら恐らく大丈夫です。だから斎藤君達は速やかに屋上に向かってください」
「アミルダも一緒に行かないの!?」
ルイが悲しげな表情でアミルダを見る。
せっかく会えた大好きな人と別れたくないのだろう。
「ルイ、私なら大丈夫。私の強さを知っているでしょう?」
「でも……」
「なら約束をしましょう。この戦いが終わったら二人で遊園地に行って思いっきり遊ぶ……だから私もルイも必ず死なない。約束は人を強くします、だから……ね?」
そう言って小指をルイの前に差し出すアミルダ。
ルイは少し悩んだ後渋々と小指を差し出しアミルダと絡ませた。
「絶対だよ?」
「嘘ついたら針千本……です」
二人の間で約束が交わされた。
約束は破らないからこその約束、二人は絶対に敗北が許されなくなったということだ。
その気構えは戦闘においてモチベーション維持の助けとなる。
「斎藤君、ここは任せて下さい」
「……分かりました。ここは任せます!」
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