3人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
今日は新入生が初めて講義を受ける日。彼女は自分で改造した多機能白衣を羽織り
教室へと向かっていた。手には1年前と同じ夜星石と出席簿を持ち
瞳に情熱を宿らせてチャイムと同時に教室へと入る。
新入生だからか教室は静まり返っていた。ナティルは簡単に自己紹介をし、さっそく講義に入ろうとした…が。
「先生があの天才教授?…僕の方が頭良さそうだけどな」
「そうですか。なら私の代わりに此処で講義をしてください?」
フォーリンでは珍しいプラチナブロンドの髪、瞳はオッドアイで左が緑、右が青色の生意気そうな少年にナティルは場所を譲るかのように教壇から降りる。
その少年の姿に、友人の姿を見た気もしたが
その友人はそもそもこんなに空気の読めない性格ではないし
もっと賢い人物であると思い出して、その考えを思考から追い出した。
しかし少年がちっとも教壇に登らないので仕方なく講義を続ける。
最初のコメントを投稿しよう!