序章

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「紅咲中ってサッカー強いのか?」 「いえ、中萩以外は素人のようなものです。あ、中萩は一応初心者ですが」 「初心者!?」 初心者なのに天才ストライカーなのか? たしかに聞いたことも名前と中学校だけど…。 そんな事を思っていると、グラウンドに着いたようで、生徒が声を張り上げた。 「おーい、みんな!雷門中だぜ!」 「え、あの雷門中!?」 すると、紅咲中のサッカー部がぞろぞろと集まってきて、オレ達を囲んだ。 「すげ~、本物だ!」 「豪炎寺さんだ!カッコイイ~!」 などと言いながらオレ達に集まる。 そこに、監督が 「中萩さんいるかしら?」 「え、中萩っすか?おーい!中萩いるか?」 「中萩?…トイレに行ってるよ」 タイミング悪すぎる…! まるでオレ達から逃げてるみたいだ。 豪炎寺はなんか難しい顔をしているし、鬼道は眉間にシワを寄せている。 「―――あ!中萩さん来ましたよ!」 「!!」 「中萩さん、お客ですよ!」 建物でまだ見えないけど、中萩ってやつがすぐそこにいる……! ―――ドクン ―――ドクン 一体どんな奴なんだろ…。心臓の鼓動が凄く速い。 「………お客?」 「はい!なんとあの雷門中なんです!」 「雷門中!?」 ―――ひょこっ 「…………え」 「―――女ぁぁぁぁッ!?」 →next
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