第Ⅰ章帰還、ルーラシア

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「ジャック、もう少しで俺らのホームだな」 「あぁ…そうだったなぁ。確かさぁ…御前とセリーヌに会ったのもルーラシアだったよな?」 「そうそう…初対面の私を見て気絶したんだったんだよね、ジャック?」 ジャックは顔を赤くしてセリーヌを見て恥ずかしいそうにフードを深々と被った。 「んじゃ、俺もジャックも男なんだし…パツキン美女を見てしまうと倒れちまうな」 ウィルが冗談半分でセリーヌに言うと、セリーヌがキレてウィルを尋問した。 「それじゃ…私が美人みたいな響きじゃないの!ルーラシアではもっともっと私以上にスタイルの良い女性がいるのよ」 「例で言えばジャックの姉さんとか?ルーラシアに来たときはあんの…あの姿は国宝級だぜ!」 「兄さんが消えて姉さん自身どうしているかは分からないよ、自分は見たこと無いよ。姉さんはどんな人物?教えろよウィル」 「なんつーか、AVみてーだなとしか言いようがない。」 こうして、馬に乗りながら話していると間も無くして草原を抜けると西の大都市ルーラシア王国が見えてきた。 現在地:ルーラシア王国 門を潜り抜けると、大都市さながらの国であり、様々な人種と宗教が上手いことにミックスされている街。 階段を登り、坂を上がると見えてきたルーラシアの中心部で帰るべき場所に戻ってきた。 想えば5年8ヶ月の長い旅であった… ゴヴェルス城 城で待っていたのは長いポニーテールの銀髪の女性で背中と腰に剣を武装していたこの女性こそ英雄ジャックの姉であるレィース・ファルフェルド・ウォーカー・ヴェスタニエ。 長い間ルーラシアに居たために名をルーラシアから叙位された為に変えたそうだ。
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