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Aルート
ジャックはしばらく目を瞑り心に手を当てて火の心がボォーオと熱さを感じる。
「俺は人じゃなければ地獄逝きだな」
ジャックは考えて、大浴場の鍵を魔法で開けてゆっくりと下に降りていった。
バレなければ良し
あぁ…大丈夫
大丈夫
罪とは誰かが訴えて認めるもん…
今は俺は…
変人になる覚悟が、無ければ俺は…
良いんだ
はぁ…
はぁ…
ジャックは、レヴァンテインを背負い灼眼をゆっくりと開けた。
階段の先には、湯船の霧に包まれた山がある。
「はぁ…ハハハハハハ!火の心が燃えるぞ!」
ジャック・ウォーカーは、先のアニーター・スキルソンで名をあげ、英雄を手にしたが、心が炎になったとは誰も知るはずはない!
「…キャアッ!」
ディレートが悲鳴を叫ぶと意識朦朧として倒れそうないきよいになるかもしれんが、その程度の力では死なん…ぞ、
レヴァンテインが、湯に浸かりジャックも力尽きた身体に、湯が身体中に染み込んでくる。
「気をしっかり持ち!ジャックさん」
「…………………」
遠ざかる意識の中、初めて気づいた。
アームズ・レヴァテインとセルーニアと契約したあの頃まで人間で今は人の器に入っている土のりで造られた人間ではない人間だと。
ジャックの指が、ディレートの胸にかすると灼眼が燃え盛るように左目が紅く、紅く、波打つようにディレートの豊かな胸に目移りした。
「もっと、もっと、それじゃ物足りませんよね?では…」
灼眼がディレートを捉えた!
手が下の方か?
嫌、違う!
隠された奥の部屋か?
扉を開けるのなら、前…かつて…一回だけセリーヌと…
そうだったなぁ、セリーヌを思い出すんだ!
決して悪魔なんかに意識を持ってかれはせん!
ディレートの透き通る青い目が灼眼の炎を打ち消し下の方で扉は開かれた…
その後、ジャックが目覚めたのは翌日の昼過ぎで、ガイアスに迎えられる形で、ディレートから立ち去った。
全く持って記憶がなく気付いたら裸で寝ており、灼眼も疲れたみたいで目が閉じた状態で視力が急減した。
ディレートと…
したのかしないのか
答は知らない。
ジャックは、ルーラシアの会議に参加するようで会議室にガイアスと共に向かった。
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