第Ⅱ章五賢帝の登場

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ルーラシア ジャック達は、三人で北を目指すのにルーラシアを出発した。 学者のエイボンは、エイゼンベルグに出張しに行き、アイゼンガルドは別仕事で早朝に国に帰還した。 息子のセフィリア王子は皇帝に次ぐ《魔獄十三神》足るものをつくり世界に暗躍の時代が訪れようとした。 長い銀髪で、褐色の目に5m以上の刀ムラマサが武器だ。 年齢15歳と言う若さで国の中枢を任されていた。 ーーその頃、ガブリエルの五賢帝もヴァチィカンの教皇の部屋にいらした。 「プリティウス?リュキアから要請がありまして今からは、志を控えた若者が向かいます。」 「遠慮なんてしないでよねガブリエル?私は仮にも五賢帝の一人よ」 プリティウスこと、ディゾン・リアレストは、ガブリエルと同じように五賢帝の一員である。 ディゾンとガブリエルは、紅茶を飲みながら最近注目され始めている古代都市リュキアについて語っていた。事実、それこそ神話の都か?とも学者たちが騒いでいるが、シュリーマンが見つけ、トロイアが注目したのが、19世紀でもある。 「ウォーカー君達が必ずや助けてくれると俺は信じる。」 「ジャック・ウォーカー?ウォーカーは私の弟子よ、まぁ、知り合いのエルフ美人アレインに引き渡したけどなんの訴訟はナッシング」 ディゾンは椅子から立ち上がるとガブリエルを連れて奥の部屋に案内した。 アブリュール遺跡 「ヴァチィカンの地下に建設した時に偶々発見されてまだ、未盗掘だけど強力な狂気が充満しているから注意してね。わかった?」 「分かっているよ」 ディゾンの話を聞いてから遺跡に入るとおびただしい血の痕と魔術の使用の際の痕などがあり、どんどん奥に行くに連れ狂気が強くなり始めている事に気づいたガブリエルは、背中から翼を生やした。 「ディゾンよ、私は大天使だッ!神の真ん中に位置する清き清浄の者也。剣を抜けッ!」 ガブリエルは、剣を抜いて、神経を通してみると笑いながら、奥の部屋に指を指した。
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