第Ⅱ章五賢帝の登場

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遺跡から帰ると、ヴァチィカンの外壁を眺めながら荒れた市街を歩いていると、懐かしき友のミカエルが声をかけてきた。 「ガブリエル?俺だ。ルシファーが死んだって本当か?」 「あぁ…その通りだ。ミカエル」 二人は、ヴァチィカンから北に行ったアレンゼェルグの麓に行った。 ゾーアス川 その頃、ジャック達は川を渡っていた。 今回は、世界を旅するのと炎の騎士アームズ・レヴァテインを自ら倒す話を兼ねてゾーアス川の下流にアレンゼェルグのアギルネエスが目的地である。 「ジャックよ、ルーラシアの件だけど一回はアルノス・アルガバードに戻ったらどうだ?」 ウィルが短剣を解きながら話しているとジャックは舵を取り船はゾーアス川の中心部で逆流し、滝壺に落っこちてしまう!! 「誰かァロープか紐な無いか?ウィル?短剣貸して貰うぞ」 「構いやしねぇー」 短剣を使い、船の帆を剥いでセリーヌのブラジャーの紐を代用して隣岸の大樹に投げ付けてタイミング良くジャンプして全くながら見知らぬ土地に足を踏み入れてしまった。 「セリーヌ、わ、わ…悪いな…滝壺に流されちまったよ。フフ、ハハハハハハ!」 「もうっ!どうするって言うのよ…あれ20万するんだから」 「えぇ!マジか?あの黒のボーダがか」 ウィルは、驚いて短剣を使い、大樹を斬り、樹液を小瓶に容れた。 「地図?」 セリーヌのカバンから地図を出して現在地を確認するとローデンベルクと地名があった為に、ローデンベルクからアレンゼェルグを目指すことにした。 ローデンベルク 小さな田舎町で、大賢者ガルタゴが住んでいる場所でもある。 「巨乳魔女の手がかりでも見つけて、アイゼンガルドが何考えているか聞き出そうぜ!」 「いや、違う…ルーラシアの仕事場で聞いたのだが、パンドラの匣を開けるとそうなるだけで実際は無い実像の無い有象無象の話さぁ…。」 「早く、早く」 セリーヌが玄関で待っていると老人が扉を開けた。
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