第Ⅰ部炎の騎士と蠢く陰謀

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ティグレトを倒した時に、ケイティにも炎を感じた為にジャックは睨んだ。 「ありがとう、助けてくれた礼にキスはいかが?」 ケイティの甘い誘惑に騙されようとするウィルだが、ジャックはウィルに注意した。 「おい、待て!ウィル、その女はフレイムハートなんだよ…俺と同じ火の力が契約の交わしなんだよッ!」 ウィルは一歩前に立ち止まり恐怖を感じた。 「私がいくわ」 ケイティが、ウィルの唇にキスをした時に、火の契約(アブフレイムハート)の実行が進んだ。 「あぁ…ああああ目が痛い、痛い、」 ウィルの左目にフレイムハートの証である火の刻印ファイヤーとラテン語で印された。 「あなたは鴨ね。んじゃ、バイビー」 そそくさと逃げるケイティにジャックは剣を床に刺した。 ウィルは砂漠の灼熱の地面に倒れ込み、目が充血のように腫れ上がって血が滲んできた。 「うぅぅ…うぅぅ…ジャック?救ってくれよ、俺達を…」 ウィルは片目を抑えて立ち上がりセリーヌのスカートの一部をガーゼに使用した。 「もう。やめてよ!丸出しって感じだし私が可笑しいと思われるじゃない。私は露出狂ではありません!」 セリーヌが、顔を赤くしながら歩いていると、目的地であるイシレヌアル王国に着いた。 イシレヌアル王国
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