夏の始まり

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-その日の夜- 母『圭一~、ご飯できたわよー。』 おっと、もうそんな時間か… 荷物を早くまとめないとな… 圭一『あ、母さん!』 母『なーに? 圭一』 圭一『明後日、皆で合宿に行くことになったから!』 母『あら、そうなの? いつ帰ってくるの?』 あ…… いっけね… 肝心なことを聞くの忘れてたぜ。 圭一『終わる日程聞いてなかった…。 あとで魅音にでも電話する!』 晩飯を食べ終わった 圭一は魅音に電話をかけた トゥルルルルルートゥルルルルルー ッガチャ 圭一『もしもし、前原ですけど、魅音さん…』 魅音『あ、圭ちゃん? どったのー?』 圭一『魅音か? 明後日の合宿のことなんだけど、帰ってくる日を聞いてなかったからさ。』 魅音『あー、圭ちゃんには言ってなかったね! 二泊三日だよ!』 圭一『そっか、ありがとな!』 魅音『あ、圭ちゃん…』 圭一『…ん?』 魅音『やっぱりなんでもないや! アハハハ』 圭一『なんだよ! 変なやつ! じゃあまたな!』 魅音『またねー!』 ガチャンッ ツーツー 魅音『……はぁ』 詩音『お姉ぇ どうしたんですか? ため息なんかついて』 魅音『し…詩音! あんたまだいたの!?』 詩音『葛西が鬼婆達の相手をしてて、帰れそうにないんで 今日は本家でお泊りです。 …で、お姉ぇ? ため息なんかついちゃってどうしたんです?』 魅音『圭ちゃんのことなんだけどさ…』 詩音『…お姉ぇ、圭ちゃんのことが好きなら 言っちゃえばいいじゃないですか!』 魅音『無理だよ…。私なんか……、、、 ガサツだし…、男っぽいし…、圭ちゃんだって レナみたいな可愛い女の子が好きに決まってる…』 詩音『アタックする前から 砕けててどうするんですかお姉ぇ!! それでも、園崎家次期頭首ですか!』 魅音『そんなこと言ったってー…。』 詩音『あーもう!じれったいですね。 合宿の時にパッパと呼び出して、告白すればいいじゃないですか! それでなくても、お姉ぇは 来年には卒業して圭ちゃんと会う機会が 少なくなるんですからね!』 魅音『…うぅ、それはわかってるけど……』 詩音『じゃあ、今日はお姉ぇと一緒に寝ますね!』 魅音『じゃあ、布団だすよ』 詩音『…なに言ってるんですか? お姉ぇと一緒の布団で 寝るに決まってるじゃないですか!』
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