優等生の夜の姿

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  それから、どれだけたっただろうか…   兄が、鍵を開けて入ってきた。   カチッとバイブを止める。    「あ~あ、ヨダレなんか垂らして…」   「どれどれ?」     兄の後ろから、スーツを着た男が入ってきた。   そして、気を失った状態の真実を見て笑った。     「これが優等生の夜の姿なんですね」   「ああ」     男は笑みを浮かべる。   「今度、オレにもやらせてください」     兄は、顔をしかめる。が…    「仕方ないな。ま、アンタの家とウチとは、親同士、仕事上の繋がりがあるし…    何より、アンタは真実の担任だからな」           END
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