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「真実、さっきからお前、何をしているんだ?
まさか、ローターの刺激が欲しくてたまらないとか?」
「ちっ、ちが…」
「じゃあ、なんでケツを振ってるんだ?」
「これは…」
「いい加減、認めろよ。自分は玩具で攻められるのが大好きだって。
玩具で感じるって」
兄は、真実のアゴを持ち上げ、顔を自分の方に向けさせた。
その額には汗が浮かび、必死に何かに耐えているような表情だ。
兄はジッと真実の目を見つめた。
「真実、オレは、お前が好きなんだ。お前の事が好きだって思うと…」
「そんな…好きだったら、こんな事を…」
真実の目には、涙がにじんでいる。
「いや…しちまうんだ。お前が大好きで…他の誰かに取られたくないから」
意外だった…真実は思った。
兄は、自分の事が嫌いでこんな事をしているのだと
高校に入った時から、ずっと思っていた。
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