始まりの朝

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冷えたコーヒーを飲み干す頃には、辺りは真っ暗になっていた。 ようやく活動時間だ。 引いたイスをそのままに、黒いずだ袋一つ持って家を出る。 向かうは夜のコロッセオ……王の手が唯一届かない、無法の地。 自宅からほど近く、観客を楽しませることが出来れば金がもらえる場所。 俺の収入源。 _
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