02. 君と僕

2/2
前へ
/6ページ
次へ
君と僕 written by Atoda Shoi compose by Atoda Shoi 雨が上がって 空を見上げた 茜色に輝く夕陽が射し込んだ 湿った空気と風が入り混じり 何も知らなかった頃 思い出した 君はもう覚えていないだろうね 一番最初に交わした言葉なんて 曇りのない真っ直ぐなその瞳で 名前さえもまだ知らなかったのに いつか僕らがまたこの場所で 愛を誓える日がやって来たら 何も言わずに優しく抱きしめ 強く、強く、その手を握りたい いつもと変わらない景色なのに 君といるだけで特別に感じる 遠くからでも思いを伝えられる 便利な時代になった今だけど 忘れちゃいけない当たり前には 簡単に気づけなくなって行くね お互いを思いやれない悔しさ 自分のことで精一杯になって 訳もわからず傷付け合っては 弱い、弱い、自分が嫌になる 何度も何度も終わりにしようと 君を忘れようとするけれど だけど結局離れられなくて また君に会いたくなるよ いつか僕らがまたこの場所で 愛を誓える日がやって来たら 何も言わずに優しく抱きしめ 強く、強く、その手を握りたい 誰もがこんな風に色を感じて 鮮やかに毎日を見ていられたら 大切な人と愛し合える喜び いつも楽しい訳じゃないけど ずっと、ずっと、その手を握りたい こんなふたりでいいと思うんだ 磁石のようで不器用な君と僕
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加