ずっと僕の…

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おいら、なんかしちゃったかなぁ……? おいらは、嫌うとかそういう黒い感情が苦手。 だって、なんか人を汚していくみたいだから。 普段あまり使わない頭を、必死に使って考えても、原因が思い当たらない。 「ね、功一」 なら 聞いた方が早いかな 「………何」 功一の声は、相変わらず氷のように冷たくて、尖ってて。 「あの…ね」 その声に 少し躊躇ったけど、やっぱり聞くことにした。 「おいらさ……功一になんかしちゃったかなぁ…?」 おいらは 今みたいに 冷え切った声じゃなくて 『好きですよ』 …そんな優しくて 甘い声が聞きたい。 だからね、功一 もう一度笑ってよ? もう一度好きって言ってよ? おいらはもう、 言いすぎて待ちすぎて 枯れちゃうよ…… 、
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