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このダラダラ続く関係の中で悲しいくらい変わらない心。
愛してることに、変わりはない。
愛してるのに、離れたくなんかないのに、言わなきゃいけない、解放しないといけない。
俺が・・・別れを切り出さな・・・。
直接、言わないといけないのはわかってる。
でも・・・そんなことしたらやっぱり俺は言えなくなる。
ごめん井本
俺、弱い奴やねん・・・。
『・・・もしもし』
「あ、井本・・・ごめんな、朝早くに」
『ええよ、何?』
「俺たち・・・もう、終わりにしよう」
そう伝えると、しばらくの沈黙
『俺たちの関係を、てことやんな』
「そうや」
『わかった』
「・・・じゃあ、ごめんな」
『ん。』
通話が切られた音が静かな部屋に響く
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