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「あ、はぁ・・・はぁ・・・っん、ぅ」
自分の口から漏れるこの声が嫌で嫌でたまらない
でも、そんな声を抑えることができないくらいの快感が体中を駆け巡る
「な、もう・・・早よきてぇ」
「ええから、もうちょい我慢してろや」
「ぁっふじぃ・・・も・・・やだぁ
ふじわらがええのぉ」
普段なら絶対に言わないようなことも躊躇なく口から出る
こんなことになった原因は遡ること数時間前―――――
***
「あれ?井本やん」
「あ、兄さん
おはようございます」
久々に仕事が午前中で終わったために、夜に後輩を誘ってゆっくり飲もうと思い、いつもとは違う飲み屋に来ていた
そんな場所で偶然にも同じく後輩を連れた藤原と遭遇
「なに、お前よくここ来るん?」
もしかしたら此処を提案した森木は、この飲み屋は藤原がよく来る場所だと知っていたうえで提案したのかもしれない
森木のクセに、変にカンが働くようで俺らのことに気づいてる
他にも俺らの関係に気がついてる奴らもチラホラといるんだとか・・・
「いや?来ないけど・・・
重岡がもう一軒行きたい言うてな
そんで此処に来たい言うたから来てみただけやで」
なるほど・・・
ヤラセってわけ・・・
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