いらっしゃい

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「あ・・・」 「何やねん」 「意外と美味い」 「そやろ?」 美味いと褒めるとニコッと笑うその笑顔が不覚にも俺のツボに入った 「な・・・お前・・・さ、 もしかして男なん・・・?」 そうでないことを祈りつつ、でも80%そうであるだろうと思いながら尋ねてみると 「そうやで?」 とあっけらかんと返された 「何、知らんかったん?」 「う・・・ん だって可愛いやん?」 「ここ、女装ツンデレ喫茶やもん 女なんか一人も居らんで?」 やっぱ男やったんや でも、全然嫌な気せぇへんわ コイツやからかな 「なぁ、早よ食えや せっかく作ってやったんに」 「あ、ごめん」 男なのに・・・ 一つ一つの仕草が可愛らしくて、そこらへんの女より絶対に可愛いと思う 「なぁ、俺にも一口ちょーだい」 と小首を傾げて見つめられると鼻血が出そうな勢いやった なんやねんコイツ 可愛すぎるやろ 「あ・・・あーん?」 スプーンを向けると、パクッとくわえて食べるその姿はやっぱり女みたいで可愛かった 「やっぱ俺天才やな」 「何言うとんねん」 「ふふっ」 アカン・・・ホンマに可愛すぎる コイツは男なのに・・・ ドキドキしてる自分がいる
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