其の弐・残夢と幸福論

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でも、禍福は平等過ぎる程平等に移り変わりますわ。 お二人が再び相対しなくてはならなくなりましたの…仕方なかった…どんなに想っていても、優先すべきことがおありの方々ですもの…。 対峙するまでのあの方のご様子は、見ているこちらの胸が潰される思いでした。 そして、お二人は… 『…あら…待ち人が来た様ですわ…お話し相手になって下さって有難う御座います』 そう言って微笑んだ"みつほ"は辺りに溶ける様に消えて行った。 「我らは幸せだ…そなたらも、もう解放されて良い」 何処か遠くから笑い声が響く中、その場に残された2つの影が夕日に照らされて伸びていった。 影の先を見ると、街灯が灯る道を2人の少女が手を繋いで歩いているのが見えた。 そして、影の主達もゆっくりと歩き出した。 終image=401136760.jpg
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