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でも、禍福は平等過ぎる程平等に移り変わりますわ。
お二人が再び相対しなくてはならなくなりましたの…仕方なかった…どんなに想っていても、優先すべきことがおありの方々ですもの…。
対峙するまでのあの方のご様子は、見ているこちらの胸が潰される思いでした。
そして、お二人は…
『…あら…待ち人が来た様ですわ…お話し相手になって下さって有難う御座います』
そう言って微笑んだ"みつほ"は辺りに溶ける様に消えて行った。
「我らは幸せだ…そなたらも、もう解放されて良い」
何処か遠くから笑い声が響く中、その場に残された2つの影が夕日に照らされて伸びていった。
影の先を見ると、街灯が灯る道を2人の少女が手を繋いで歩いているのが見えた。
そして、影の主達もゆっくりと歩き出した。
終
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