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そっと2人の死体に近づき、隣同士に寝かせなおす。
テーブルに目を向けると、少し前まで笑いあっていた仲間達が見るも無惨な姿をしていた。
全員を2人の隣に順番に寝かせていく。
7人を並べる。
血だらけな者。
顔のない者。
苦しみの表情を浮かべる者。
改めて思う。
俺はこのゲームに負けてはいけない。
負けるわけにはいかない。
薄れつつある正気を僅かだが、取り戻し気を引き締める。
「優しいね」
志保が後ろからそっと肩に手を置いた。
「そんなことないよ…」
しずかに俯く。
「ただ…悔しいな…」
「………そうだね…」
振り返り志保を見る。
だが志保の顔は目に入らず、後ろのもう一人が目に入った。
里美が、爪を見て「かけちゃった」と呟いている。
ありえない。
仲間が死んでいるのにあの態度。
俺の予想が外れていても、アイツだけは許さない。
志保の手を取り部屋の隅へ移動する。
「いきなりどうしたの?」
いきなり引っ張られて驚く。
だがそんなことよりもっと伝える事がある。
ポケットに手を突っ込み入っている小さな鉄の塊を取り出す。
それを志保に見せた。
「秘策があるんだ」
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