第10章

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それでも泣き止まない薫。 それほど死にそうだったのか? 少し視線をずらすと本部長が険しい表情でこちらを見ていた。 「なんで勝手に捜査を続行した!!!」 薫とは対象的に怒っている。 「あなたもジャスティスに抱きこまれているんでしょ?」 「なっ」 表情はうってかわり困惑する。 「わたしではない……。警視総監が抱きこまれたのだ………」 「…」 「確かに信じがたい事だ。だが事実だ。警視総監からジャスティスを終えると思ったが、首をきると脅されて断念した…」 「警視総監が抱きこまれている事は知っていました」 「だ、誰に聞いた!!」 「中西です。ほら、俺が教官時代に成績トップだったやつです」 「あいつは、3ヶ月前に警察を辞職しているぞ?」 「多分そうでしょうね」 「それにお前が倒れていた現場に奴も一緒に…」 「わかっています。」
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