第10章

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学生… そんな身分で飛行機をチャーターしている… 「それで今その飛行機はどこに?」 「あぁ。3日前に成田空港を出てハワイのホノルル空港に着き給油。その後すぐに関西空港に向かっている。あと1時間程で到着だそうだ」 「じゃあこんなところで寝ている…」 思いっ切り上体を起こそうとした。 だが体に激痛が走った。 そんなにダメージを受けていたなんて… 「まぁ慌てるな。空港にはSITを手配した。何かあればやつらが対応してくれるさ。だから今はゆっくり休め」 こんな時に寝ているなんて。 俺が掴んだヤマなのに…。 「それと…。お前には事情聴取をしなけりゃならん」 「………………はい」 「いくら捜査の為とはいえ、勝手に銃を持ち出してはいかん。結果がまだよかったものの、空振りだったらお前はただの犯罪者になっていたところだ。上の人間もお前の首は切らないと言っていた。まだ喜んでいい」 「…はい」
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