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しばらく待ってもゲームが始まる様子がない。
「ディーラーさん、始めないんですか?」
……………
志保の問い掛けにも答えない。
里美がパカハカと携帯を開け閉めして、しきりに気にしている。
鍵が入っているのと反対のポケットから携帯を取り出す。
さっきは圏外だったが、かろうじて電波が1本入っている。
なぜだろう?
場所によっては電波がはいるのか?
「チッ」
と里美が舌打ちをし、携帯を開き物凄いスピードで何かを打ち込んでいる。
2、3分してから里美は携帯を閉じテーブルに頬杖をついた。
”お待たせいたしました。ゲームを開始いたします”
突然ディーラーが話し始めた。
俺と志保は慌てて席に戻る。
”今回のゲームはLife or deathです”
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