第11章

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しばらく待ってもゲームが始まる様子がない。 「ディーラーさん、始めないんですか?」 …………… 志保の問い掛けにも答えない。 里美がパカハカと携帯を開け閉めして、しきりに気にしている。 鍵が入っているのと反対のポケットから携帯を取り出す。 さっきは圏外だったが、かろうじて電波が1本入っている。 なぜだろう? 場所によっては電波がはいるのか? 「チッ」 と里美が舌打ちをし、携帯を開き物凄いスピードで何かを打ち込んでいる。 2、3分してから里美は携帯を閉じテーブルに頬杖をついた。 ”お待たせいたしました。ゲームを開始いたします” 突然ディーラーが話し始めた。 俺と志保は慌てて席に戻る。 ”今回のゲームはLife or deathです”
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