第11章

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最後のピースがあるべき場所へと移動した。 その瞬間、金属音とともにケースが開いた。 里美は悔しがり力の限りパズルを殴りつけている。 目の前にある拳銃。 俺は少し躊躇ったが、手にとった。 物凄い重厚感。 ピカピカに輝く本体。 そして……………… 自由への切符。 ”おめでとうございます。見事に切符を手にいたしましたね” 銃を持つ手が少し震えている。 ”では、自由になるための選択をしていただきます。1人で構いません。引き金を引くだけで撃てるようになっています” 志保と里美が俺を見る。 ”ではどうぞ” ディーラーが言い終わる。 そして間髪いれずに里美が口を開く。 「高田君、お願いだから私を撃たないで…」 里美がシャツのボタンを外し始める。 「もし助けてくれたら、私の事、好きにしていいよ…」 ボタンを4つ外した。 少しブラが見える。 横の志保に目を向ける。
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