第12章

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耳を突き刺す爆発音。 先程のショットガン程ではないが、やはり耳が痛い。 発射された弾丸は里美の腹部に命中し、見たくもない血が溢れだす。 お腹をおさえるが血が止まらない。 口からも血が出てくる。 俺がしたこと。 俺が里美にしてしまったこと。 人としてはしてはいけないこと。 だが生きるがゆえ必要なこと。 生き残る選択肢。 俺は床に拳銃を放り投げた。 「俺だって帰りたいんだよ?」 里美は苦しみの表情を浮かべる。 だが… いきなり不気味に笑みを浮かべる。 そしてテーブルに倒れこんだ。 ピクピクと痙攣を起こしはじめた。 だが次第に痙攣はおさまり、動かなくなってしまった。
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