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”ハハハハハハハハハ”
里美だ。
確実に里美の声だ。
”ついに殺しちゃったね”
「どういう事なんだ?」
”まぁやるとは思っていたけど。ちなみにこれは自動再生だからね。ハハハハハハハハハ”
薄気味悪い笑い方だ。
”私が死んだら流れるようになってるの。だから今誰が残っていて、誰が死んでるかなんてわかんないの。あ、私を除いてだけど”
志保と俺は顔を見合わせる。
”今あんた達の寝顔を見て回ってるわ。皆気持ち良さそうに寝てる。今から何が起こるかわからずに”
俺と志保はとりあえず椅子に座り話を聞くことにした。
”とりあえず何でゲームさせられたか知りたいと思うから教えておくわ。まぁ簡単に言うと暇潰しね。毎日毎日同じ仕事ばっかでつまらなかったから何か面白い事しようと思いついたのがこれだったわけ”
計りしれない怒りがこみあげる。
”今まで何回かやってきたけど、殺されたのは初めてね。おめでとう”
拳に力がはいる。
志保はそれをなだめてくれた。
”私達の組織はとても大きいの。だからなんでもできちゃうの。素敵でしょ?”
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