第12章

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勢いよく振り向き志保の手を取る。 「えっ???」 いきなりの行動にあっけにとられているようだった。 「こんなわけのわからないところで死にたいと思うのか?俺はまだ死にたくない!」 「わ、私も死にたくない!」 「じゃあ行こう!」 「うん!」 志保は今までで最高の笑顔を俺に向けてくれた。 それに勇気をもらい鍵を手に扉へと向かった。 扉の鍵穴に鍵を差し込む。 金属が擦れる音がして、左に回すとカチャっと音をたてて開錠された。 扉のとってを握り勢いよく開けた。 いきなり広がる空間。 ファーストクラス以上の豪華さがある客席のような場所にプロジェクターでさっきまでゲームをしていた部屋の様子が映し出されていた。 「趣味が悪いな」
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