第13章

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その頃滑走路では少し前までイスに腰掛けていた隊長が連絡を受けて立ち上がっていた。 皆が隊長の指示を聞く為に凝視する。 「A班はA滑走路から目視で目標を捉えろ。捉えたら俺に連絡してこい。B班はC滑走路にて待機。俺の指示があるまで動くな」 「「はあ」」 何十人もの隊員が返事をする。 「全員装備に実弾を装填。ただしセーフティーはかけておけ。今回は訓練ではない。実戦だ。初めての物もいるかもしれないが、気合いいれろ。今回の俺の目標は死傷者ゼロだ」 「「はい」」 「総員戦闘配置!!」 隊長の一言で一斉に動きだす。 隊長は拳銃を取り出し弾を装填する。 1発目を装填しセーフティーをかける。 「大丈夫なんですか?」 空港関係者が心配そうに尋ねた。 「こっちは大丈夫だ。それよりも我々はマスコミに写させるわけにはいかん。その辺をお願いします」 「は、はい」 と空港関係者は走っていった。 「今回もたのむ」 誰に言う訳でもなく、小さな声で呟いた。
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