第13章

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ー機内ー 俺と志保は迫りくる地面を見ながら絶望に浸っていた。 ふと操縦桿の下を見る。 何か箱状の機械が取り付けられている。 こんなの実習では見なかったなぁ。 ふと機械を力一杯引っ張る。 すると簡単に外れた。 そして自動操縦のランプが点灯した。 「もしかしたらいけるかも」 手動切替スイッチを入れる。 自動操縦のランプが消える。 操縦桿を握るとずっしりと重い。 「志保、助かるかもしれない」 「え?」 「操縦できるようになった。だからいけるかもしれない」 「でも、操縦できるの?」 「学校のシミュレーションで15回着陸に成功している。なんとかやってみる」
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