第13章

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「志保」 急に呼ばれ驚く。 「何?」 「もし、着陸できたら二人で走って出入口に行く。心構えしといてくれ」 「うん。わかった」 返事を聞き、操縦に戻る。 地面まであと数十メートル。 機首を少し上に傾けながら接近する。 ここが1番緊張する。 機体に激しく衝撃がはしる。 後輪が地面に着く。 それを合図に操縦桿をゆっくり押す。 再び衝撃。 前輪も地面に着く。 そこから一気にタービンを逆噴射させる。 徐々にスピードが落ちる。 滑走路の周りには警察だろうか。 黒い戦闘服を着た人がうじゃうじゃいる。 皆銃器を手にしている。 ブレーキをかける。 ゆっくりとスピードが落ちる。 そして機体は停止した。
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