第13章

14/14
前へ
/161ページ
次へ
全員が慌てて階段を降りる。 隊長はそれを固唾をのんで見守る。 ヤバい。 とにかく全員が無事でいてくれ…。 その瞬間。 ドンっ!!!! 地響きがした。 一瞬何が起こったのなか理解出来なかった。 機体が爆発した。 しかも滑走路が火の海になる程の威力。 階段付近にいた隊員。 階段を降りていた隊員。 管制塔で見守っていた職員。 隊長の周りにいた隊員。 そして隊長。 全てが吹き飛ばされ火に包まれる。 だが隊長はまだ生きていた。 前にいた隊員が盾の役割となり辛うじて生きてあた。 一瞬落ち着き辺りを見る。 火に包まれもがき苦しんでいる者。 生きてはいるが手を動かすのがやっとの者。 既に息絶えている者。 俺のせいでこんなにも大勢の部下が苦しんだ。 隊長はそう思った。 失態だ。 もう少しましな作戦を練っていれば…。 おもむろに拳銃を抜く。 改めて弾丸が入っている事を確認する。 それをこめかみに押し当てる。 安全装置を外す。 滑走路にいる全員に敬礼をし一気に引き金を引いた。 パンっ!!
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

723人が本棚に入れています
本棚に追加