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何かがおかしい。
皓志郎は果物の補充の為、八百屋に向かっていた。
紗矢は夕食の用意で忙しいと言い、湧は店が終わった途端にまた慌ただしくどこかに出かけてしまった。
そこで仕方なく雨の降り出したこんな日暮れに、傘をさしながら自分で買い物に出たのだ。
ところが、さっきからずっと背後に違和感がある。
誰かが同じ方向に向かっているだけなのか、それとも……
皓志郎は何気ない足取りで方向を変え、人目のない脇道に入って行った。
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