・第3章 長い夏休み~海辺のカモメ歌~・

41/49
前へ
/291ページ
次へ
そんな姿を見ていると天草が小声で「残念だったな…」と耳打ちしてきた。 そう言われてオレは天草の肩に手を置き力をいれた。 「わ、わかった!オレが悪かった!」 「ど、どうしたの、天草くん!?」 「こっちの話しだ。なぁ~?」 そう言って天草を見た。 「あ、あぁ……」 そんな感じで楽しい時間が始まった。 ――――――。 ――――。 ――。 「汐月、ちょっとオレ別荘に戻るから荷物番頼む」 「あぁ、了解」 オレはそう言って顔にタオルを被せた。 【ハァ…来るだけで疲れた……】 そう思いながら寝ころんでると――― 「ねぇ……」 そんな声が聞こえてきた。 顔に被せておいたタオルだけとり、横を見てみた。 そこにいたのは……
/291ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加